このブログを書きはじめて、最近ふと思い出したことがあります。
大学卒業後、アメリカに留学していたことがあるのですが、そのときのことです。
留学中はホームステイをしており、そのステイ先のホストファザー(30代前半の男性の1人住まいだったので、お父さんというよりはいい兄貴という感じでした)についてです。
留学していた当初は、彼は大学職員をするかたわら自分でいくつかの副業をしていました。
そのときも「こんなことがビジネスになるのか」と、不思議に思ってしまうような副業でした。
その副業の1つが、小学校に行き小学生に安全に自転車にのる方法を講習形式で教えるというものでした。
私も何度かその講習を手伝ったのですが、日本であれば警察がするようなことなので、本当にこんなことでお金がもらえるのかと最初は疑っていましたが、講習後小切手をもらっているのを見て変に感心したことを覚えています。
そしてもう1つの副業ですが(これも今となっては信じられないのですが)、マラソン大会などのスポーツイベントにブースを出して、1回5ドルか10ドルだったかは忘れましたが(当時は1ドル90円くらいだったはずです)、今でいうDSくらいの大きさの機械で体脂肪率を測定するとうものでした。今の日本では、体重計で体脂肪率は測定できますよね。
体脂肪率を測定したあと、簡単な食事についてのアドバイスをするものでしたが、私にしてみれば自転車の講習同様、こんなことにお金を払う人がいるのかと最初は思っていました。
ただ、実際にイベントについて行ってみると、意外や意外、毎回のイベントで100ドルから多いときは200ドルくらいはもうかっていました。
「人は誰だって健康や安全とうものには興味があるものだ」と、よく言っていたのを覚えています。
また、何でそんなにあれやこれやといろいろなことをするのかと、彼に聞いたことがあるのですが「失うものは何もないじゃないか。好きなことや自分が楽しめることをしてお金がもらえるなんて、最高じゃないか」という答えでした。
そんな彼と日々生活していると、よくいるような人生楽しんでいるアメリカ人だなと、つくづくアメリカに住んでいることを実感したものでした。
ほかにもいくつか副業をしていたようですが、それについてはよく知りません。
ただ、副業はあくまでも副業で、それで生活費をかせげるようなものではなく、副業はお小遣いかせぎのような感じで、生活の柱として大学職員をしているようでした。
ただ、留学してしばらくして、平日の朝に仕事に行かずに彼が家にいることが何日か続いたので、仕事はどうしたのかきいたところ、かれはあっさりと「辞めたよ」とのこと。
さらに彼が言うには「もう俺はリタイアしたんだ」と言って、毎日家でのんびり過ごすようになりました。
長くなってしまったので、続きは次回に書きます。